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2012年2月

2012年2月24日 (金)

第三話 ジュンパナ・アッパー2010 オータムナル

そんなわけで、紅茶世界の底辺をうろうろしていた時、ふと「そーいえば、テレビで郊外のショッピングモールにお茶屋さんができたとか言ってたなあ」と思い立ち、早速、自転車で行ってみました。

その行程、ナント片道40分!


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いやはや。

実は、車の免許はもってるけど、運転好きじゃないし、どっちにしても、旦那が車で通勤してるんで、普段は自転車移動。

車を運転するストレスに比べると、自転車で40分なんて、ぜーんぜん大したことないです。

川べりの土手を通っていくので、天気がいいと、むしろ爽快なのだ!

そうやって行った先にあったお茶屋さんが「ルピシア」さんです。

よくわかんないから、とりあえず、うろうろしてると、ダージリンオータムナルコーナーを発見!

そこにあったのが、「タルボ茶園」と「マーガレッツホープ茶園」と、戸塚さんの本にあった「ジュンパナ茶園」。

しか〜し、お値段を見て、ビックリ!
50gで¥2,000以上するのです!

コーヒー党時代に飲んでいた高価なコーヒー、カップ・オブ・エクセレンス入賞のスペシャルティーコーヒーが250gで2,000円ぐらいだったから「ええっ!50gで2,000円???」みたいな衝撃がありました(笑)

まぁ、その後「紅茶は50gでもけっこうな回数飲める。案外、コーヒー以上にコストパフォーマンスはいいかも?」ってことに気がつくのですが、その時はわかんないので、ただ「高っかー!!」って驚いてました(笑)

しかーし、”師匠”戸塚氏一押しの(笑)ジュンパナ茶園ですから「これは、押さえておかなければ・・・」と買いましたよ、なけなしのお小遣いはたいて・・・。

結局、その日買ったのは

「ダージリン ファーストフラッシュ 50g ¥850」
「ダージリンアールグレイ 50g ¥700」
「ジュンパナ アッパー オータムナル 50g ¥1,800」

そのときの感想はノートに記してあるのでそのまま引用すると


★「DARJEELING THE FIRST FLUSH」
(ダージリン・ザ ファーストフラッシュ <ルピシアブレンド> 50g ¥850)

<感想> 普通。


★「ダージリンアールグレイ 50g ¥700」

<感想> イマイチ。香りが強すぎ。


★「JUNGPANA UPPER (FTGFOP1 2010-DJ181) 50g ¥1,800」
(ジュンパナ・アッパー 2010年オータムナル DJ181)

<感想> 
初めて飲むガーデンティー。
袋を開けた瞬間広がる花の香り!!
ダージリンらしいかぐわしさが香る。
味・香り、共に素晴らしい!!


と、書いてます(笑)


この時飲んだ「ジュンパナ・アッパー 2010年オータムナル」の衝撃は大きかったですねえ。本当に、袋を開けた瞬間に「ぶわっ!!」っと、ダージリン特有のあの香ばしい香りがして、もう、茶葉の香りをかいだ瞬間に、今まで飲んだダージリンとはまったく別物だということがわかりました。

要するに「今までろくなダージリンを飲んでなかったんだなあ」と、気がついた訳です(笑)


でも、ティーショップとしては全国展開をしている「A社」のティールームでもダージリン飲んだけど、ぜんぜん美味しくなかったですよ〜、高いのに・・・。

まったく、おうちでいい紅茶飲んで、コンビニスイーツ食べてる方が、よっぽど、いい「午後ティー」になりますよ。

しかーし、本当に、この時の「ジュンパナ・アッパー 2010年オータムナル」は美味しかったですねえ。残念ながら開封後三日過ぎたら、だいぶ香りが飛んじゃいましたけど。一応、キッチンクリップで袋の口をふさいで、乾燥剤を入れたお菓子のあき缶の中にいれてたのですが。

その後、勉強のために、ダージリンは、ファーストフラッシュ、セカンドフラッシュといろいろ飲みましたけど、どれも、味わい、香り共に個性的で素晴らしいのですが、私としては、オータムナルが一番、味わい、香り、共にバランスがとれていて大好きですね。

その後、ルピシアの「タルボ農園 2010オータムナル」を飲みましたが、ジュンパナの方が美味しかったですね。

その時の感想。


★「THURBO (FTGFOP1 2010-DJ644) 50g ¥2,200」
(タルボ農園 2010年オータムナル DJ644)

<感想> 味はコクがあるが、香りはそれほどでもない。


なんとも、にべもない感想ですね(爆!)

まあ、そんなこんなで、ダージリンの美味しさにふれて、紅茶の美味しさに目覚めたという訳です。

ようやく!!!(笑)

でも、そこは紅茶世界の単なる入り口に過ぎないのですが、当面、これで幸せな私でした。



(つづく)

2012年2月17日 (金)

第二話 しかし、紅茶といっても・・・

パトリック・ジェーンの罠にはまった私ですが、紅茶といってもどこから手をつけてよいやらさっぱりわかりません。

そもそも、紅茶を美味しいと思った事がなかったのです(爆!)

おつきあいでティーサロンみたいなところに行ったら「まあ、せっかく紅茶屋さんに来たんだから・・・」と、とりあえず高級そうだし香りもいいっていうのでダージリンを頼んでたのですが、「マスカットの香りがするだの、紅茶のシャンパンだのいろいろごたくを並べてる割に、香りも良くないし味もイマイチ・・・みたいな。なんだろうなあ、紅茶って、よくわかんね???」って思ってました。

とりあえず、こういうときは、お金をかけないことに限ります。だって、すぐに飽きちゃうかもしれないし(笑)下手に形から入って、うっかり高級な道具を仕入れてしまって、すぐに飽きちゃったらもったいないしね。

しかし、紅茶といっても範囲が広い。ダージリン、アッサム、セイロンなどは聞いた事のある名前だけど、それがどう違うかもわかんないし、有名ブランドも沢山あって何を買っていいのかわかんない上になかなかのお値段なのよね(笑)

そういう訳で、手始めにスーパーで日東のティーバッグ「DAY&DAY 100p」を激安価格で買ってみました。たしか、298円か398円だったと思います。

しか〜し、あんまり、美味しくなかったのよね。

でも「これはあまりにも安すぎたかも?」と思い、もうちょっと粘ってみようと、デパートに行った時にトワイニングのクオリティーシリーズのティーバッグ「プリンスオブウェールズ」と「アールグレイ」を買ってみると・・・。

まあ、こちらは、まあまあ。よくもなく、悪くもなく・・・。強いて言えば、「プリンスオブウェールズ」は不味い安物ウーロン茶によくある「紙コップの味」がしました。

そんなこんなで底辺をうろうろしていたときに巡り会ったのがこの本。


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わたしの癒しスポット「ジュンク堂書店」で本を探してうろうろしてたら、たまたま文庫本コーナーに戸塚真弓さんの本が平積みされてたんです。「パリからの紅茶の話」、英国でもロンドンでもなく「パリと紅茶」。なんだか面白そうなんで、買って読んでみたらおもしろかったです。

やった!紅茶界はじめての当たり!(^_^)
下手な紅茶ハウツー本より、よっぽどためになりました。

そもそも、ハウツー本ってあまり興味なくて、面白くないでしょ。でも、戸塚さんのようにエッセイの中で物語風に紅茶を語って頂けると、その文化的背景も楽しく理解できるので助かります。

といっても、戸塚さんはパリ在住で、旦那様がソルボンヌ大学の学長さん(執筆当時)、そういったプロフィールからアラビアの王族のプリンセスから夕食に招待されるような方だから、私のような庶民とは生きてる世界が違うのですが、真面目に紅茶を語ってるし、茶目っ気もあって嫌味のない語り口が素敵です。

戸塚さんは、ダージリン党なんですね。朝、起き抜けに上等のダージリンを一杯飲むのが習わしだそうで(贅沢だなあ、好い意味で)、お気に入りの銘柄は「ユンパナ」「キャッスルトン」「マカイバリ」「マーガレッツ・ホープ」「リシーハット」「バニラヒルズ」などだそうで、今ならこれらがシングルエステートの高級ダージリン(私は「茶園もの」って呼んでるけど 笑)だってわかるけど、当時は、「そっかー、こういうのを飲めば、きっと美味しいのね。メモメモ!」と訳も分からず思ってました。

文中にも何度も「ユンパナ」が登場するので「これを飲めば間違いない!」と思って調べてみると、どうやら日本では「ユンパナ」でなくて「ジュンパナ」と呼ばれているダージリンのようだと分かりました。

他にも紅茶エピソードが満載なのですが、中国茶まで紹介してくれているので、初めて読んだ時は雰囲気だけ楽しんでいたけど、だんだんお茶の世界が見えてくると、中国茶の銘柄まで気になりだして、何度も読み返しています。エッセイの終盤には、彼女の紅茶のお茶のいれ方が記してあって、これのおかげでリーフティーのいれ方まで勉強できたのは大助かりでした。

そう言う訳で、とりあえず戸塚さんを師匠にして、ダージリンからはじめてみようと心を決めたのです。

その後、図書館で紅茶本を読みあさるうちに、ダージリンといってもブレンドから高級な茶園ものまであって、収穫シーズンによって呼び名が違い、味も全く違うとか、茶葉の形や品質でクラス分けされていて、それがアルファベットの頭文字で記されているとか、同じ畑で穫れた茶葉でも、収穫日でロットナンバー分けされてるとか、そういうことも分かってきました。

なかなか、細かいうえに奥が深い。
そういうのが見えてくると、がぜん面白くなってきます。

そんなとき、ネットでいろいろ調べていると、紅茶探偵なる小説があるらしい事が分かりました。

それがローラ・チャイルズの「ダージリンは死を招く」でした。

米国チャールストンの歴史地区にあるティーショップ「インディゴ・ティーショップ」のオーナーのセオドシアが事件を解決していくってお話で、読んでみるとミステリーとしては軽くて、案外謎解きはどうでもいいのですが(笑)、「インディゴ・ティーショップ」で供される様々なお茶やお菓子の数々に胸がときめきっぱなしですよ(笑)

外国の小説を読むときの楽しみって、見た事も聞いた事もない美味しそうな食べ物が出てくるときですよね。

古くは、アルプスの少女ハイジの「暖炉でとろけるチーズ」とか「おばあさんに食べさせたかった白パン」だったり、赤毛のアンの「いちご水」や「すみれの砂糖漬け」など、最近ならハリー・ポッターシリーズの「ミンスパイ」や「糖蜜ケーキ」などなど、魅惑的な食べ物が出てくると「いったいどんなお菓子なんだろう?」と想像するだけでわくわくしちゃいます。

「ダージリンは死を招く」の舞台チャールストンなんですが、いままでダンスのステップでチャールストンは知ってても、チヤールストンという町がどんなところなのかほとんど知らなかったのです。ぜいぜい「スカーレット」という「風と共に去りぬ」の続編小説があるのですが、その中でスカーレットのもとを去ったレット・バトラーが住んでいた町で、その後レットを追っかけてスカーレットが訪れるのですが、とにかく魚介類の料理がおいしそうな町という印象があるぐらいでした。

でも、この小説では、セオドシアの右腕のティーブレンダーやパティシエとの軽妙なやりとりも楽しく、お茶とお菓子、そしてアメリカ南部の古都チャールストンの魅力が満載でいつか訪れてみたいなあと思ってしまうぐらいです。

「パリからの紅茶の話」「ダージリンは死を招く」この2冊が私の紅茶生活に多大なる影響(笑)を及ぼしていくのですが、その話はまた今度。



(つづく)


2012年2月 1日 (水)

第一話 紅茶ライフのはじまり

ずっと、コーヒー党だったのです。

根が凝り性なもんで、豆で買って、いれる直前に挽くのはもちろんのこと、ペーパードリップからはじまり、エスプレッソマシンとエスプレッソ専用のコーヒーミルを買って「おうちエスプレッソ」してみたり、ふわふわミルクをつくるミルクフローサーを買って「おうちラテ」をしてみたり、はたまたベトナム式コーヒーや、野外用パーコレーター、簡単に美味しく入れられるフレンチプレスなど、サイフォンとネルドリップ以外の入れ方はおおかた自宅で試してみました。

結局、直前に挽いた美味しいスペシャルティコーヒーをフレンチプレスでいれるというのが、我が家の定番のいれかたになりました。簡単に美味しく入れられるから、おすすめです。でも、豆がよくないと美味しくないので、豆選びが重要なんですけどね。

今流行のカートリッジタイプのコーヒーメーカーはさわったこともないです。値段が高いし、場所とるし、電気代もかかるし(笑)フレンチプレスの方が気楽です。

そういうわけで、ずっと、珈琲一筋だったのに、齢四十を過ぎると、好みがかわるのでしょうか?

急に紅茶に興味がわいてきたのです。



それもこれも、コイツのせいだ!



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じゃなくて (*´Д`*)


コイツだ!





「THE MENTALIST(メンタリスト)」ってアメリカの連続ドラマをご存知ですか?

去年の冬にはまりまして(笑)これが、けっこう面白いのですよ。サイモン・ベイカー扮するパトリック・ジェーンが独自の観察眼で人の心を読み、怪しい人物にカマをかけたり、ハッタリかましたり、小芝居をして罠をしかけたりして、難事件を解決していくっていうミステリーものなんですが、本格ミステリーからかけ離れたところが面白いです。

で、主人公のジェーンが紅茶党なんですよ。

第一話の冒頭では、娘を殺された富豪の豪華なキッチンに勝手に入り込んで、冷蔵庫を物色し、勝手にサンドイッチをつくり、むしゃむしゃ食べながら、勝手に湯を沸かしてお茶をいれてるんですが、サンドイッチにかぶりつく音、湯を湧かす音、沸騰した湯をカップに注ぐ音、それが、すっごく美味しそうなんですよ!

そこに女主人がやってきて「アナタ誰?」っていぶかしげなんですが、ジェーンに「疲れたでしょう?お茶はいかが?」なんてすすめられると「それじゃあ・・いただくわ」なんて展開に。

なんてことないシーンなのに、パトリック・ジェーンという人物像を強く印象づけます。大胆不敵でずうずうしいのに、人のこころには案外すんなり入り込む。あれよあれよという間に、心の引き出しをどんどん開かれちゃって、ジェーンの巧みな話術ですっかり丸め込まれたり、うっかり悪事を暴露しちゃったりして(笑)

ほかの話でも、警察の事務所(?)でくつろぐジェーンが紅茶を飲むシーンがよくでてくるのですが、大抵は安物っぽいカップにティーバッグのひもがぶら下がってますから、特別おいしそうな訳でもないのですが、何度も繰り返しみてるうちに「もしかして、紅茶って美味しいのかも?」と思いはじめたのです。

わたしも、すっかりジェーンに丸め込まれたってわけですね。



(つづく)


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