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2012年2月17日 (金)

第二話 しかし、紅茶といっても・・・

パトリック・ジェーンの罠にはまった私ですが、紅茶といってもどこから手をつけてよいやらさっぱりわかりません。

そもそも、紅茶を美味しいと思った事がなかったのです(爆!)

おつきあいでティーサロンみたいなところに行ったら「まあ、せっかく紅茶屋さんに来たんだから・・・」と、とりあえず高級そうだし香りもいいっていうのでダージリンを頼んでたのですが、「マスカットの香りがするだの、紅茶のシャンパンだのいろいろごたくを並べてる割に、香りも良くないし味もイマイチ・・・みたいな。なんだろうなあ、紅茶って、よくわかんね???」って思ってました。

とりあえず、こういうときは、お金をかけないことに限ります。だって、すぐに飽きちゃうかもしれないし(笑)下手に形から入って、うっかり高級な道具を仕入れてしまって、すぐに飽きちゃったらもったいないしね。

しかし、紅茶といっても範囲が広い。ダージリン、アッサム、セイロンなどは聞いた事のある名前だけど、それがどう違うかもわかんないし、有名ブランドも沢山あって何を買っていいのかわかんない上になかなかのお値段なのよね(笑)

そういう訳で、手始めにスーパーで日東のティーバッグ「DAY&DAY 100p」を激安価格で買ってみました。たしか、298円か398円だったと思います。

しか〜し、あんまり、美味しくなかったのよね。

でも「これはあまりにも安すぎたかも?」と思い、もうちょっと粘ってみようと、デパートに行った時にトワイニングのクオリティーシリーズのティーバッグ「プリンスオブウェールズ」と「アールグレイ」を買ってみると・・・。

まあ、こちらは、まあまあ。よくもなく、悪くもなく・・・。強いて言えば、「プリンスオブウェールズ」は不味い安物ウーロン茶によくある「紙コップの味」がしました。

そんなこんなで底辺をうろうろしていたときに巡り会ったのがこの本。


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わたしの癒しスポット「ジュンク堂書店」で本を探してうろうろしてたら、たまたま文庫本コーナーに戸塚真弓さんの本が平積みされてたんです。「パリからの紅茶の話」、英国でもロンドンでもなく「パリと紅茶」。なんだか面白そうなんで、買って読んでみたらおもしろかったです。

やった!紅茶界はじめての当たり!(^_^)
下手な紅茶ハウツー本より、よっぽどためになりました。

そもそも、ハウツー本ってあまり興味なくて、面白くないでしょ。でも、戸塚さんのようにエッセイの中で物語風に紅茶を語って頂けると、その文化的背景も楽しく理解できるので助かります。

といっても、戸塚さんはパリ在住で、旦那様がソルボンヌ大学の学長さん(執筆当時)、そういったプロフィールからアラビアの王族のプリンセスから夕食に招待されるような方だから、私のような庶民とは生きてる世界が違うのですが、真面目に紅茶を語ってるし、茶目っ気もあって嫌味のない語り口が素敵です。

戸塚さんは、ダージリン党なんですね。朝、起き抜けに上等のダージリンを一杯飲むのが習わしだそうで(贅沢だなあ、好い意味で)、お気に入りの銘柄は「ユンパナ」「キャッスルトン」「マカイバリ」「マーガレッツ・ホープ」「リシーハット」「バニラヒルズ」などだそうで、今ならこれらがシングルエステートの高級ダージリン(私は「茶園もの」って呼んでるけど 笑)だってわかるけど、当時は、「そっかー、こういうのを飲めば、きっと美味しいのね。メモメモ!」と訳も分からず思ってました。

文中にも何度も「ユンパナ」が登場するので「これを飲めば間違いない!」と思って調べてみると、どうやら日本では「ユンパナ」でなくて「ジュンパナ」と呼ばれているダージリンのようだと分かりました。

他にも紅茶エピソードが満載なのですが、中国茶まで紹介してくれているので、初めて読んだ時は雰囲気だけ楽しんでいたけど、だんだんお茶の世界が見えてくると、中国茶の銘柄まで気になりだして、何度も読み返しています。エッセイの終盤には、彼女の紅茶のお茶のいれ方が記してあって、これのおかげでリーフティーのいれ方まで勉強できたのは大助かりでした。

そう言う訳で、とりあえず戸塚さんを師匠にして、ダージリンからはじめてみようと心を決めたのです。

その後、図書館で紅茶本を読みあさるうちに、ダージリンといってもブレンドから高級な茶園ものまであって、収穫シーズンによって呼び名が違い、味も全く違うとか、茶葉の形や品質でクラス分けされていて、それがアルファベットの頭文字で記されているとか、同じ畑で穫れた茶葉でも、収穫日でロットナンバー分けされてるとか、そういうことも分かってきました。

なかなか、細かいうえに奥が深い。
そういうのが見えてくると、がぜん面白くなってきます。

そんなとき、ネットでいろいろ調べていると、紅茶探偵なる小説があるらしい事が分かりました。

それがローラ・チャイルズの「ダージリンは死を招く」でした。

米国チャールストンの歴史地区にあるティーショップ「インディゴ・ティーショップ」のオーナーのセオドシアが事件を解決していくってお話で、読んでみるとミステリーとしては軽くて、案外謎解きはどうでもいいのですが(笑)、「インディゴ・ティーショップ」で供される様々なお茶やお菓子の数々に胸がときめきっぱなしですよ(笑)

外国の小説を読むときの楽しみって、見た事も聞いた事もない美味しそうな食べ物が出てくるときですよね。

古くは、アルプスの少女ハイジの「暖炉でとろけるチーズ」とか「おばあさんに食べさせたかった白パン」だったり、赤毛のアンの「いちご水」や「すみれの砂糖漬け」など、最近ならハリー・ポッターシリーズの「ミンスパイ」や「糖蜜ケーキ」などなど、魅惑的な食べ物が出てくると「いったいどんなお菓子なんだろう?」と想像するだけでわくわくしちゃいます。

「ダージリンは死を招く」の舞台チャールストンなんですが、いままでダンスのステップでチャールストンは知ってても、チヤールストンという町がどんなところなのかほとんど知らなかったのです。ぜいぜい「スカーレット」という「風と共に去りぬ」の続編小説があるのですが、その中でスカーレットのもとを去ったレット・バトラーが住んでいた町で、その後レットを追っかけてスカーレットが訪れるのですが、とにかく魚介類の料理がおいしそうな町という印象があるぐらいでした。

でも、この小説では、セオドシアの右腕のティーブレンダーやパティシエとの軽妙なやりとりも楽しく、お茶とお菓子、そしてアメリカ南部の古都チャールストンの魅力が満載でいつか訪れてみたいなあと思ってしまうぐらいです。

「パリからの紅茶の話」「ダージリンは死を招く」この2冊が私の紅茶生活に多大なる影響(笑)を及ぼしていくのですが、その話はまた今度。



(つづく)


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コメント

みかんさーん
やたー
続き待ってましたよ~!

いや~いろいろあったんですねぇ
いいガイドブックとの出会いってその分野が啓けますよね
私は寡聞にして戸塚真弓氏のことは知りませんでしたが
いい師匠に出会った感じがよく伝わってきます
こういうのはリアリティーの問題だったりするんですよね

私がお茶にハマった頃は20年も前でしたので
紅茶ブームの到来はまだ先でしたね
あまりこういう本が無くかなり試行錯誤でした

『ダージリンは死を招く』は私も新刊で買っちゃいましたからね(笑)
何となく類友の香りをみかんさんには勝手に感じてますが…
年代を共有してるんですかねぇ?
ローラ・ワイルダーの『大草原の小さな家』シリーズに小学生の時にハマったクチです
あれもおなかが空いたときに読むといけない本でした

ではお忙しい中恐縮ですが、続きが読みたいです♪
ご無理の無いよう…といいつつ催促しちゃいまして
また来まーす

Nirvana・cafeさま

こんにちは~、コメントありがとうございます。
早速、お読みいただき、恐縮です(*^.^*)

20年来の紅茶党なんですね、すごい!
ぜんぜん、知らなかったのですが、今、お茶ブームらしいですね。
紅茶や中国茶の専門書が沢山あるので楽しいです。
「大草原の小さな家」は、NHKで放送されてるのを時々みてました。
本は読んだことないんですよ~。
マンガとアニメの世界で生きてる小学生でしたので(;´д`)トホホ…

「ナルニア国物語」とか「指輪物語」とか読んでたらよかったなあと思ってます。
大人になってから読んでもあんまり面白くないんですよね・・・

しかし、インディゴ・ティーショップのようなお店があったら通っちゃいますよね~
あの本に登場するスイーツ食べた~い!
映画「ジュリー&ジュリア」みたいにレシピ再現する人、どこかにいないのかしら?

そのうち映画の中の食べ物の話も書こうかな?

それでは、また~。
ありがとうございました!

はじめまして、Nirvana・cafeさまのところからきました。
すごく読み応えのある文章ですね~!
続きが楽しみです!
本読みたくなりました。
私も紅茶と猫が好きで、家に二匹おります。
私が紅茶に興味を持ったきっかけは、小さなお茶会っていう漫画でした。
お茶が好きな猫夫婦のかわいい漫画です。
そういえば今日は猫の日。

みんつさま

はじめまして、こんにちは!
コメントありがとうございます。

にゃんにゃんにゃんでネコの日とは
可愛いですよね。

おお!ネコちゃん飼ってるんですか!
素晴らしい!うらやましい!
ネコちゃんがうちにいるだけで幸せですよね〜。
うちも野良猫さんを保護してこっそり飼っていた時期があったのですが
超幸せなひとときでした〜。
家に帰るとお迎えにきてくれたり、モフモフしたりヽ(´▽`)/

続きもがんばりますね。
ありがとうございました!

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